死ぬにも金がかかる！
平成１６年にじいちゃんが
そして先週ばあちゃんが死んだ訳だけど
そこで経験したのがお葬式を出す
という作業です。
じいちゃんは１ヶ月の入院の末に
急なきょうな、急でもないような感じで
病院で亡くなりました。
「危険な状態になったので
急いで病院まで来てください！」
という病院からの連絡で駆けつけたところ
もう亡くなっていました。
連絡から３０分後くらいに行ったけど
もう死んでからわりと経っているような感じで
ちょっとびっくりでした。
それなのに医師が「ご臨終です。」と
死亡確認をその時点でやり始め
さらに驚きました。
そして次に何を言うのかと思えば
「葬儀屋さんはお決まりですか？
遺体を運んでもらわなきゃなりません。」
･･･とのこと。
そんなもの決めてないよ！
え？どうすればいいんですかね？！
うちの車で運ぶのはまずいですか？？
ってな感じでした。
遺体って自家用車で運んだら
法的か何か的にダメなんだそうだ。
とりあえず近所の葬式屋に電話をかけたら
すぐさま飛んできました。早っっ！
結局、今後の医学のために～ってことで
解剖を許可したんだけど
そうなったらそうなったで
解剖する医師たちの手があくまで
じいちゃんの遺体は院内の安置室という
ガラス張りの冷蔵庫のようなものがある
和室に通されてしまい
「絶対に遺体を１人にしないでください！」
と言われてしまった。
仕方ないからばあちゃんを１人その部屋に残し
葬儀屋を決めて連絡を取り、家を片づけ、銀行に行き
まだ微妙に小さかった子供たちの世話をした。
部屋に残ったばあちゃんも含めて
大人４人で動いてそんな感じだった。
結局、午前中いっぱいばあちゃんは
安置室にいるはめになった。
解剖なんて断れば良かったと言ってた。
テレビもない、暗くてじめっとした安置室で
半日近く座っていたんだから、そうかもね･･･。
それからはあれよあれよと～って感じ。
結婚式の準備や、新車を買う時だったら
当日までの数カ月でちんたらちんたら
ねちねちねちねち･･･と決めるようなことを
同じくらいの金額だというのに
何もかも一瞬で決めなきゃならない。
オプション品も満載～！
向こうも商売だから
おじい様の格ですと～とか何とか言うし
結局２６０万から３００万くらいかかったね。
支払ったばあちゃんがずっと文句言ってたもんな。
次はそうはさせないぞ！！！って
あの日からず～っと思ってた私。
そして今回、ばあちゃんの葬式を迎えた。
自宅で１人ポックリ亡くなっていたから
事件性などを調べるために
自宅に捜査が入ったのとともに
警察へ遺体が運ばれた。
司法解剖はしないで済んだけど
病院で死ぬのとはまた違う展開･･･。
けどやっぱり警察の人に言われたのは
「葬儀屋さんはお決まりですか？
遺体を運んでもらわなきゃなりません。」
･･･だって。
同じじゃん！
まだ自宅で母１人で警察と対応した時に聞かれ
「父の時は×××葬儀社にお願いしました。」
と、一言ポロっと言っただけで
警察にはしっかりその×××葬儀社が来ていて
「もう呼んでおきました。」と言われて
すっごくびっくりしました。
早っっ！！
そして今回は「お金ないから最低限で！」
と、はっきりしっかり伝えて
いわゆる「火葬場直行プラン」に準じた感じで
質素にやりました。
お坊さんなしで自宅で
そうだな～人前式の結婚式のようなものを
ごく身内でやった。
それでもお金かかるね。
警察署～自宅までの移送費
自宅～火葬場までの霊柩車代
棺代、棺にかける布代
棺に入れる花代（なくても可なのかも）
火葬料
火葬場の待合室の部屋代（10人以上だとかかる）
骨壷代、骨壷入れる箱、それにかける布代
火葬場の人へのお心付け（６千円って決まってる）
あとうちのための担当者の人件費
これだけは絶対にかかった。
移送費や霊柩車代はタクシーとかと同じで
基本距離を超えると10km単位で
メーターあがっていく式だから
遠いところだったら高くつく。
うちはじいちゃんもばあちゃんも
近所から自宅への移送だったし
火葬場も自宅からさほど遠くなかったから
ほぼ基本距離内に近かったと思う。
とにかく全部で３０万円前後だった。
お棺なしで！とか
クッキーの缶を骨壷に代用！！とか
そういうことはできないから
確実にお金がかかるし
とにかく泣いてなんかいられない！！！
国保や社保とかに入っていれば
火葬代の５万円は返ってくるけど
あくまでも申請したら返ってくるってことで
立て替えておかないとダメなんだよ。
１０万円以上･･･いや１０万じゃ足りない。
とにかく２０万円くらい持ってないと
普通には死ねないってことなのね･･･。
死ぬにも金がかかるわ。
